描けない人が描けるようになるために、ということで生徒役をお呼びしました。
S子「よろしくお願いします」
S子さんは中学以来絵を描いてなかったということです。
一発目は初音ミクの模写をしていただきました。
その絵がこちら。
今回は「元の絵を参考にしながら自分なりに描く」というテーマで描いてもらいました。
パッと見でわかる点としては
・全体の構図が入りきっていない
・体の傾きや骨格が違う
あたりでしょうか。
S子「ポージングがうまく描けませんでした。手足が苦手。服の皺がよくわかりませんでした」
総括としては全体としてみると雰囲気的になんとなく元絵が推測できるレベルという感じになりそうです。細かいところが描けていない(=見えていない)のが課題でしょうか。
にの「では、次は元絵をしっかりと模写をしてください」
ということで次に描いてもらった絵がこちら。
ポージングや骨格はよくなりましたが、足がびよーんって感じで長くなっちゃいました。
これは【紙に収まるように絵を描こうとする】とよく起きます。今回は小さめの絵を大きめの紙に合わせようとしたために起きていますが、絵を大きく描きすぎて、足を入れるために足が短くなる現象もよく見かけます。
この部分は「ミクロとマクロ」を意識することによって解決することができます。
・ミクロ
今回割とよく描けてる部分を拡大してみました。
全体で見るとチグハグなかんじなのですが、この部分だけ見ればあまり違和感がない。
S子さんは服を描くのが好きということなのでこの部分がよく描けているのだと思います。
部分的にはよくかけているのに全体がチグハグなのはなぜか?
この部分はマクロを意識することで改善することができます。
・マクロ
こうして引いた目線でみると比率がおかしいことがはっきりわかります。
つまり、身長は同じくらいなのに、各パーツの比率が合っていないため整合性がとれてないということですね。
S子「どうすればいいんでしょうか?」
にの「こういう時はそのサイズの箱をはじめに作ってしまい、その中で比率を先に決めれば改善できます」
順番としては、【先にマクロ部分で比率を定め、その後にミクロ視点で書き進める】のが間違いが起きづらい描き方と言えます。
それでは次はこのミクロとマクロを意識して描いてもらいましょう。
最初にガイドラインを引いたおかげで全体の比率が安定しました。
苦手な部分を描く際にはミクロ視点に集中するために拡大部分意外を隠して描いたのもよかったようです。S子さんは顔を描くのが苦手ということで、そこが一番苦労したとのこと。
ということで第一回はこのくらいで。
ご意見ご感想お待ちしています。
それではまた~
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